297: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:28:02.61 ID:V6x1Fopt0
「あたし、明日は大事なライブなの!
これを逃したらあたしはもう、戻ってこれない!」
298: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:28:47.95 ID:V6x1Fopt0
心配事やキレたり感情が爆発すると
おっかないくらいヒステリーを起こす母の癖は変わっておらず、
矢継ぎ早に何か言ってくる。
299: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:29:19.04 ID:V6x1Fopt0
爺ちゃんには感謝してる。
でも、……だってあたしは
300: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:29:49.16 ID:V6x1Fopt0
でも、爺ちゃんは言ってた。
また、テレビで見たいって。
301: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:30:33.00 ID:V6x1Fopt0
「お母さん、爺ちゃんに電話繋いでよ」
「は!? 意識もないのに、 どうやって……。
302: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:31:19.17 ID:V6x1Fopt0
その言葉はさっきとは全く違い、
とても優しい言い方をしていたのに、
あたしの胸に突き刺さる。
303: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:32:36.70 ID:V6x1Fopt0
どれだけの思いでやってきたか。
どれだけ苦しんできたのか。
304: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:33:08.33 ID:V6x1Fopt0
もう……。
もうたくさんだ。
305: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:34:08.38 ID:V6x1Fopt0
「あんたは充分やったのは知ってるよ。
でも結果が出てないじゃないか。
ね? もうアイドルは諦めようよ……?」
306: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:34:39.55 ID:V6x1Fopt0
「やるべきことって、
あんたがやるべきことは帰ってきて、
お爺ちゃんを励ましてあげることでしょう!?
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