262: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:02:06.24 ID:V6x1Fopt0
火照った身体で、
お待ちかねの初めてのお酒。
先にプリンを開ける。
263: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:02:43.68 ID:V6x1Fopt0
「いただきます」
カルピスサワーを一口。
264: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:03:12.50 ID:V6x1Fopt0
ほぅっ、と息を付くと、顔も熱いのが分かる。
それからあたしは、
プリンを一口食べた。甘い。
265: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:03:40.60 ID:V6x1Fopt0
プラスチックの小さなスプーンを
マイク代わりにする。
今日のことが思い出される。
266: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:04:09.60 ID:V6x1Fopt0
「ハッピバースデートゥーユー……」
267: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:04:42.60 ID:V6x1Fopt0
店長のこと、好きだったんだなぁ……。
でも、この思いは叶うことはない。
268: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:05:25.99 ID:V6x1Fopt0
「ハッピバースデー……トゥーユー……」
一人暮らしの小さな部屋に、
269: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:06:01.63 ID:V6x1Fopt0
飛んだ大馬鹿野郎だ。
なんだこいつは。
たった一人で何をやってるんだ。
270: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:07:04.40 ID:V6x1Fopt0
20歳になる最初の夜に、
あたしは耐えきれなくて涙を流した。
もう、心が折れそうだ。
271: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:07:44.96 ID:V6x1Fopt0
「甘……っ」
272: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:09:09.69 ID:V6x1Fopt0
第6章 もうアイドルは諦めようよ
361Res/168.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20