258: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:59:49.10 ID:V6x1Fopt0
今日一日のことを
振り返っていて思い出した。
バイトに行く時には、
259: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:00:23.72 ID:V6x1Fopt0
そうだ。あたし、もう20歳なんだ。
お酒だって買えるぞ。
自宅付近のコンビニに寄って、
260: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:00:58.77 ID:V6x1Fopt0
深夜のダルそうな若いお兄さんは
あたしのことをチラリと睨むように見ると、
無愛想に金額を伝えてくる。
261: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:01:27.87 ID:V6x1Fopt0
そのまま、速歩きで自宅まで駆け込んだ。
真っ暗の部屋は蒸し暑く、
すぐにエアコンを付ける。
262: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:02:06.24 ID:V6x1Fopt0
火照った身体で、
お待ちかねの初めてのお酒。
先にプリンを開ける。
263: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:02:43.68 ID:V6x1Fopt0
「いただきます」
カルピスサワーを一口。
264: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:03:12.50 ID:V6x1Fopt0
ほぅっ、と息を付くと、顔も熱いのが分かる。
それからあたしは、
プリンを一口食べた。甘い。
265: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:03:40.60 ID:V6x1Fopt0
プラスチックの小さなスプーンを
マイク代わりにする。
今日のことが思い出される。
266: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:04:09.60 ID:V6x1Fopt0
「ハッピバースデートゥーユー……」
267: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:04:42.60 ID:V6x1Fopt0
店長のこと、好きだったんだなぁ……。
でも、この思いは叶うことはない。
268: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:05:25.99 ID:V6x1Fopt0
「ハッピバースデー……トゥーユー……」
一人暮らしの小さな部屋に、
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