230: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:38:49.24 ID:V6x1Fopt0
──あたしのこの気持ちを伝えるのは今なのだろうか。
231: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:39:19.37 ID:V6x1Fopt0
あたしは少なくとも、
この3人の関係性というのは好きでいる。
232: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:40:07.54 ID:V6x1Fopt0
こんな生半可な覚悟じゃ、
他の真剣なアイドルにまた置いていかれてしまう。
233: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:40:47.06 ID:V6x1Fopt0
あたしはファンを裏切ることになるのだろうか。
人を好きになることが、
誰かを裏切ることになるのか。
234: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:41:22.60 ID:V6x1Fopt0
でも、こんなことを考えるのも、
全部この店長とかいう人間に
目が行ってしまうのが原因なんだろう。
235: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:42:01.85 ID:V6x1Fopt0
あたしはついに切り込んだ。
自らの腹を切り捌くというのは
236: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:43:01.79 ID:V6x1Fopt0
この店長の反応は”クロ”だった。
そう思った瞬間に、
誰かがあたしの頭上から
237: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:43:33.14 ID:V6x1Fopt0
時間にしてほんの5秒くらいだろうけれど、
あたしにはこの一瞬の沈黙が、
世界の時間ごと止めたかのように感じた。
238: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:44:16.71 ID:V6x1Fopt0
「そうなのかい?
もうそんなに忙しくなってきているの?」
239: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:44:59.32 ID:V6x1Fopt0
きっと、アイドルの方が駄目だった時、
ずるずるとこの居場所に引きずられるようになる。
240: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:45:28.31 ID:V6x1Fopt0
店長はいつもの、
ほわほわした雰囲気のままだが、
キリッとした目つきになり、言う。
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