213: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:26:32.84 ID:V6x1Fopt0
もう、すっかり夏になってしまった。
いくら田舎の出身だからって、エアコン無しじゃ
このコンクリートジャングルは生きていけない。
214: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:27:17.28 ID:V6x1Fopt0
あたしは何も考えずに、
すーっとスマホに手を伸ばし、
店長の顔をアップで写真に収める。
215: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:28:05.44 ID:V6x1Fopt0
あ、そうだ。
あと一週間でライブだけど、
216: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:28:37.39 ID:V6x1Fopt0
二人はあたしの事情は知っているので
「まあ、仕方ないよね」と納得して、
「取れるように頑張ってWEB先行申し込み頑張るよ!」
217: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:29:25.64 ID:V6x1Fopt0
今、何をしていたの……?
218: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:29:55.95 ID:V6x1Fopt0
それから寝ぼけた調子の店長を、
二人で盛大に責め立てるのだった。
219: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:31:05.79 ID:V6x1Fopt0
「え? ライブ? ああ、そうだ。取れたんだよそれが」
「ええ!? 本当ですか!?」
220: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:31:56.25 ID:V6x1Fopt0
でも、あたしは、その会話の中でもずっと、
さっきのは何だったのだろう。
221: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:32:29.67 ID:V6x1Fopt0
そう思う必要なんて何もないのに、
あたしは今日が暇であることがタイミングが悪いと思ってしまった。
222: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:33:17.07 ID:V6x1Fopt0
まあ、こんな猛暑の中に、
生きた動物と触れ合おうという奇特な人はそうそういない。
223: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:34:08.99 ID:V6x1Fopt0
時間を持て余したあたしは
客が居ないのを良いことに、
子犬たちと戯れている。
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