201: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:14:48.03 ID:V6x1Fopt0
駅の階段を二人並んで降りていく。
階段の照明は私の側だけ、
チカチカと消えかかっている。
「レッスン、あんまり来れないのに、ダンスも歌も完璧ですごいね」
「本当? ありがとう」
まるで、嫌味のような
あたしの薄っぺらい褒め言葉に
ニコリと笑う田中琴葉に、
何故か自分が傷ついている。
もう少し言い方はなかったのか。馬鹿者め。
妄想の自分が、自分の頭をポカリと殴る。
361Res/168.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20