182: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:55:50.86 ID:V6x1Fopt0
「大成功でしたね」
「うん。喜んでくれて良かったよ。
183: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:56:21.72 ID:V6x1Fopt0
「ああ、木下さん。今日も暇だねえ」
バックヤードから出てきた店長が
184: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:59:04.22 ID:V6x1Fopt0
あたしは「うーん」と言いながら、
毛だらけの店長の肩、背中をコロコロしだす。
185: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:59:42.23 ID:V6x1Fopt0
確かにあたしは、
なんとなく桃山さんのことを最初に
桃山さんと呼んでいたせいで、
仲良くなってきてからもそれが抜け出せないんだ。
186: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:01:20.07 ID:V6x1Fopt0
……。
いや、本当は気がついているんだ。
たぶん、あたしはこのひょろ長い
187: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:02:48.00 ID:V6x1Fopt0
しかも、きっとあたしの方には振り向いてもらえない
──たぶん、店長は桃山さんの方が好き──
ということが分かっているのに。
188: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:03:26.17 ID:V6x1Fopt0
目の前から店長もお客さんも居なくなると、
小さく頭を振って雑念をかき消す。
189: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:03:58.91 ID:V6x1Fopt0
ああ、いけない。
また考えてしまう。
190: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:04:34.27 ID:V6x1Fopt0
モヤモヤを抱えたまま、
あたしは自主練とレッスンに挑むこととなった。
191: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 21:05:09.79 ID:V6x1Fopt0
そして、あたしはどれだけ期待されていた
女の子の穴埋めをしなければいけないのだろうか。
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