168: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:44:29.33 ID:V6x1Fopt0
あたしは大人しく待つことにしたが、
10分以上経ったあとにプロデューサーは
何も言わずに入ってきた。
169: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:45:07.59 ID:V6x1Fopt0
「これが言っていた幕張でのライブ概要だ。
事務所の設立10周年記念のライブなんだ。
新人の一人が、急遽映画の出演に決まってな。
170: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:46:00.79 ID:V6x1Fopt0
まるで、あたしに「代わりだから」と言いたいようだ。
「まあ、そういうことで、新人の代わりなんだけどな」
171: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:46:42.76 ID:V6x1Fopt0
今すぐにでも、
さっき事務員さんが淹れて持ってきてくれた
熱いお茶を顔にかけてもいいんだ、と思ったけれど。
172: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:47:30.86 ID:V6x1Fopt0
プロデューサーは机の脇に避けていたCDを三枚差し出す。
あたしはそれを受け取る。
173: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:48:07.82 ID:V6x1Fopt0
と、ここであたしは気になることを聞いてみた。
174: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:48:50.49 ID:V6x1Fopt0
「それじゃあ分からないところはあとは、
追ってメールでもLINEでもいいから聞いてくれ。
一応そこに書いてあることで全部だから。
175: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:50:12.23 ID:V6x1Fopt0
あたしが書類をカバンに入れて
事務所を出ていく時もそのプロデューサーは、
パソコンの前で一人作業に集中しているようだった。
176: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:51:14.47 ID:V6x1Fopt0
翌日。
そんなことを思いながら
レッスンが始まる前に、
177: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:52:03.40 ID:V6x1Fopt0
パソコンをいじくり回す内に0.5倍速なるものを見つけ、
速度を変更することを覚えた。
178: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:52:40.67 ID:V6x1Fopt0
時計を見るとバイトに行く時間になっていた。
あたしはシャワーをばーっと浴びて、
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