15: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:29:07.72 ID:V6x1Fopt0
メールを打ち終わったのか、
プロデューサーは立ち上がり、
紙一枚を見つめる私を見て言う。
16: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:29:43.24 ID:V6x1Fopt0
次の日。
眠そうな目で事務所に来たあたしを
17: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:30:39.13 ID:V6x1Fopt0
あたしはプロデューサーの運転するワゴンに乗り込む。
助手席に座ると広い車内を振り返る。
18: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:32:01.38 ID:V6x1Fopt0
エンジンがかかる頃にあたしはシートベルトを
締めてプロデューサーに「お願いします」と挨拶をする。
19: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:32:46.58 ID:V6x1Fopt0
「今日行くところは群馬の中じゃまだ都会の方で……」
「そういえばこの前の、奈緒さんは面白かったねえ。
20: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:33:56.00 ID:V6x1Fopt0
2人きりのまるで小旅行のような時間は
ものの1時間ちょっとで終わってしまった。
21: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:34:39.10 ID:V6x1Fopt0
プロデューサーとすぐに関係者入り口から受付を済ます。
入館証を首から下げて中を進む。
22: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:35:15.47 ID:V6x1Fopt0
着ていたワイシャツは汗ばんでいる。
ぴっちり七三分けした髪は固められてテカテカしてるし、
作った笑顔がそのまま固まって顔を形成しているようだった。
23: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:35:51.13 ID:V6x1Fopt0
「いや、いやね!
申〜〜〜し訳ございませんのだけども。
急遽、ご当地アイドルちゃんが決まっちゃってね」
24: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:37:00.48 ID:V6x1Fopt0
「いやちょっと待ってくださいよ」
「ごめんね! じゃあもうその子と
25: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:38:20.35 ID:V6x1Fopt0
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ松田さん。
朝イチの打ち合わせでって昨日約束したんですよ?
そんな急に言われても……」
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