12: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:26:06.89 ID:V6x1Fopt0
経験不足のあたしよりも
先輩アイドルの我那覇響さんが出ていった方が
イベントは確実に成功するだろうなぁと分かっていた。
13: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:27:32.97 ID:V6x1Fopt0
「それだけなんだけど、良く見ておいてくれ。
明日朝一で出て会場入って打ち合わせだ」
14: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:28:27.68 ID:V6x1Fopt0
この”総当りで書き出されている”アイドルの名前は
全て同じ事務所のアイドル。
みんなとってもいい子でダンスが上手な子が多い。
15: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:29:07.72 ID:V6x1Fopt0
メールを打ち終わったのか、
プロデューサーは立ち上がり、
紙一枚を見つめる私を見て言う。
16: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:29:43.24 ID:V6x1Fopt0
次の日。
眠そうな目で事務所に来たあたしを
17: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:30:39.13 ID:V6x1Fopt0
あたしはプロデューサーの運転するワゴンに乗り込む。
助手席に座ると広い車内を振り返る。
18: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:32:01.38 ID:V6x1Fopt0
エンジンがかかる頃にあたしはシートベルトを
締めてプロデューサーに「お願いします」と挨拶をする。
19: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:32:46.58 ID:V6x1Fopt0
「今日行くところは群馬の中じゃまだ都会の方で……」
「そういえばこの前の、奈緒さんは面白かったねえ。
20: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:33:56.00 ID:V6x1Fopt0
2人きりのまるで小旅行のような時間は
ものの1時間ちょっとで終わってしまった。
21: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:34:39.10 ID:V6x1Fopt0
プロデューサーとすぐに関係者入り口から受付を済ます。
入館証を首から下げて中を進む。
22: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:35:15.47 ID:V6x1Fopt0
着ていたワイシャツは汗ばんでいる。
ぴっちり七三分けした髪は固められてテカテカしてるし、
作った笑顔がそのまま固まって顔を形成しているようだった。
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