144: ◆nBNxbiMXrY[saga]
2020/10/21(水) 22:29:04.93 ID:MIeOL4FU0
ギルマス「待ってくれ!」
魔法剣士「?」
聖鼠「《お、おい?》」
ギルマスの制止に、魔法剣士は手を止める
ギルマス「とある魔法を使いたいんだ、鎧を解いてもいいかな?」
魔法剣士「え?…はい、大丈夫です」
返事を聞くと、ギルマスは魔法を解く
魔法剣士を纏っていた瓦礫は崩れ落ちる
ギルマス「それと…」
大怨霊「」ググググ
ギルマスはもやのようになった大怨霊を見たあと、聖鼠の方を向く
ギルマス「もうこの人は解放して欲しいんだ」
聖鼠「《え…いやいや、どうしたんだ急に???》」グッ
突然のことに、聖鼠はあっけにとられる
ギルマス「倒されて最期は、ちょっとね……」
聖鼠「《なに言ってるんだよ?だからってこいつを野放しにするのか?》」グッ
ギルマス「もちろん、別のやり方で最期を迎えさせるよ」
聖鼠「《そうはいってもな、さっき言ったろ?また怨念が強くなったって》」
聖鼠「《解放したら魔力も増幅していくぞ》」
ギルマス「魔力の増幅よりも早く消費させればいいんだ」
聖鼠「《?》」
ギルマス「この人は大声や竪琴で激しく音を出すほどに魔力を消費も激しくなるんだ」
ギルマス「最期に思いっきり歌わせれば、自分から消えてしまうはずさ」
聖鼠「《それって歌ったらだろ?どっかに逃げられたりするかもしれないぜ?》」
ギルマス「それは…今までのそぶりを見るからにないと思うんだ、こればっかりは私を信じて欲しいとしか…」
聖鼠「《うーん……》」
魔法剣士「どうか解放して欲しい、ギルマスさんには考えがあるはずだ」
聖鼠「《お前がそう言うんなら解放するしかないぜ、俺だけじゃ倒せないし》」
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