ヴィクトリカ「久城……私も、君のことが大切だ」久城一弥「ヴィクトリカ……」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:45:59.65 ID:e55HzmPuO
「ううっ……久城、酷い。久城、嫌い」
「はいはい。ごめんね。でも傍に居るよ」

ヴィクトリカの罵声もなんのその。
久城一弥はやんわりと受け流した。
彼はガラス細工のように繊細なヴィクトリカの取り扱いを完全に熟知しているのだ。

「ひっく……久城」
「ん? なあに、ヴィクトリカ」
「もう痛いことしない?」
「痛いことなんてしたことないだろう?」
「……嘘つき」

一弥が無自覚なのはヴィクトリカとて理解している。それでも不満は収まらない。
潜在的な不満も相まって、彼を糾弾した。

「久城」
「今度はなんだい、ヴィクトリカ」
「そもそも君は何故寝ている?」
「何故ってそりゃあ、今日も一日お仕事で疲れたから、眠くなるのは当然でしょう?」
「私の隣でもか?」

潤んだ瞳でじっと見つめる。一弥は微笑み。

「うん。君の隣だからぐっすり寝れたよ」

それは正答であっても、正解ではなかった。


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