【咲】京太郎「十年の時が経っていた…」【安価】
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422: ◆T3wZhmz5ZM
2020/10/04(日) 19:21:32.95 ID:ibF+RZFV0
××月××日
俺が奈良のほうに転勤し、妻である宥の住む松実館に暮らすようになってから数週間。大変なことが起こった。結婚する報告をして以降疎遠になっていた誠子が訪ねてきたのだ。しかも、俺が仕事で外に出ている時に、だ。
確かに一方的にフッた形にはなったが、まさか、妻の実家にまで訪ねてくるとは…。俺はもう一度きちんと謝罪をしようと考えながら、仕事場から帰ってきていたが、その間に思いもよらぬ方向に事態は動いていた。
なんと宥と誠子の話しあい結果、宥と結婚したまま、誠子とも付き合っていいということになったのだ。宥曰く
「もし京太郎くんが私じゃなく彼女を選んだとしたら、私も耐えきれなくて、彼女みたいに会いにきてたと思うの。だから、京太郎くんが誠子ちゃんのことが好きだって気持ちが残ってるなら付き合ってあげて」
と言っていた。誠子にもそれでいいか聞いてみると
「いや、私はもともとダメもとでここに来たんだし、こういう結果になるなら万々歳だよ。こんなことした理由だって、忘れなきゃと思ってもどうしても京太郎のことが忘れられなかったからだし…。もし、京太郎がまだ私のことを好きでいてくれるならお願いしていいかな?」
とのことだった。俺としては断る理由がないので了承した。そして、俺は妻一人と恋人が一人いる生活を送ることになった。二人とも喜んでたけど…これでよかったのかな?
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