神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」 4【安価】
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190: ◆R39XEzWXr6[saga]
2020/10/16(金) 22:13:29.97 ID:eFga22la0
イット「宝石なぞ……くれてやるっ!」カラァンッ

夜留「……どういうつもりだ?」

イット「ふん……お前は知らんだろうが、参加者唯一の0ポイントは私だ……自力で願いを叶えるには今日宝石を独占するか、それをできなければ敗北……流石にこの状況で自分が優勝できると考えるほど驕ってはいない」

イット「私はもう、自分の願いなどどうでもいいんだ……!私の狙いは復讐!ゼーレ・フォン・ロックウッドの優勝を、なんとしてでも妨害すること!」

イット「ここで死ぬわけにはいかん……宝石ならくれてやる。私を見逃せ」

イット(……とはいえ、あいつには私を見逃す理由などない。宝石を拾った上でもう一度私を殺しに来るだろう。そこを……)

夜留「……分かった。それじゃあな」ヒョイッ

イット「あ……?」

夜留(さて、後はこれで逃げ回るだけで勝ち……一応他の奴とは出くわさないようにもう一つの宝石の反応から遠い場所に逃げるか……)

イット「ま、待て貴様っ!」

夜留「ん?なんだよ。宝石なら返してやらんぞ」

イット「何故私を殺さん!私を見逃す理由などないだろう!」

夜留「理由ならある。一つ、お前に他の奴らと潰し合ってもらえれば、俺の逃げ切る確率が更に上がる」

夜留「……それにもう一つ。俺は勝負師、疑心暗鬼の坩堝をいくつ潜り抜けてきたか知らん。だからこそ嘘かどうかには鼻がよく利く……『私はもう、自分の願いなどどうでもいい』……だったか。あの言葉に嘘はなかった」

イット「なっ……」

夜留「ちなみに宝石に結んであった髪の毛はほどいておいた。これが罠だったんだろう?まぁ、こうなりゃ発動する理由もないだろうが……じゃあな」ブオオオオンッ



イット「私が……嘘をついていなかっただと……?」

イット(そんなはずはない。私は今でも、戦争が続くように願っている。それを叶えるつもりでいる。それが叶わなくてもいいだなんて、そんなこと……)

イット(私は、戦争が好きなんだ、人を切るのが好きなんだ……!今までずっと、私は……!)


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