高木社長「ねぇ、キミぃ…」
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75:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:14:35.25 ID:V4s4JV6AO
「それじゃあ社長。私はここで…」

「うむ、しっかり休んでくれたまえ」

「ありがとうございました…そして、ありがとうございます」
以下略 AAS



76:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:15:31.74 ID:V4s4JV6AO
08

「うぎゃぁぁぁあ!?」

「ん?あれは?」
以下略 AAS



77:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:16:16.46 ID:V4s4JV6AO
「どうしたんだね?我那覇君」

「社長!?どうしてここに…ってそんな場合じゃないんだ!」

 いつも『完璧』『なんくるない』と自信満々の彼女だが、実はこんな風に取り乱すことは少なくない。こういう時はひとまず落ち着かせることが先決だ。


78:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:17:06.84 ID:V4s4JV6AO
「まあ落ち着きたまえ。ほら、車に乗って」

「う、うん…」

 我那覇君を車に乗せて、ひとまず彼女の家に向かって走り出す。今日は彼女もオフだったはずだ。


79:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:18:08.10 ID:V4s4JV6AO
「一体どうしたんだね?慌てふためいて…」

「それが…それが…ハム蔵が居なくなっちゃったんだ!」

「何だと!?」
以下略 AAS



80:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:19:04.68 ID:V4s4JV6AO
「それは心配だね…何か心当たりはないのかい?」

「それがないんだ…今日はみんなのご飯を買い溜めしに行く予定だったんだけど、その途中で居なくなっちゃって…最近は喧嘩もしてなかったのに…」

 動物と会話ができる我那覇君の家族たちは動物の割には皆賢い。中には常識では考えられないほど人間臭い行動をするような者もいる。(たしかハム蔵君は以前合宿をした際に温泉を楽しんでいたらしい)
以下略 AAS



81:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:19:54.56 ID:V4s4JV6AO
ス-リルノナイアイナンテ-

「ん?」

「あ、自分だぞ…家から?ごめん、社長出てもいい?」
以下略 AAS



82:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:20:44.57 ID:V4s4JV6AO
『ヂュイ!』

「は、ハム蔵!?」

 なんと、電話の相手は話題のハム蔵だった。いやはや、まさか電話まで使えるとは思わなかった。


83:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:21:37.15 ID:V4s4JV6AO
「どこに行ってたんだよ!自分心配してたんだぞ!」

『ヂュイヂュイ』

「え?財布…あ、確かに…忘れてる…」
以下略 AAS



84:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:22:24.33 ID:V4s4JV6AO
「ごめんね、社長…自分が財布忘れてたから…」

「ははは!なぁに、何の問題もない。ハム蔵君が無事で何よりだ」

 彼女にはこのまま家まで送って行くことを提案した。もう彼女の家は目の前だったから。


85:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:23:09.71 ID:V4s4JV6AO
「何ならお店まで送ろう。あれだけの家族がいたらご飯の量も多くなってしまうだろう?」

「え?いいの!?」

 むしろ徒歩でどうするつもりだったのかと問えば、当たり前のように何往復もするつもりだったと言う。大人を頼ればいいと思うが、それが彼女なりの家族に対する責任なのだろう。


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