高木社長「ねぇ、キミぃ…」
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37:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:42:25.12 ID:V4s4JV6AO
「だからね、みんなのいいところをいーっぱい見せてもらって、ミキはもっともっと輝くの」

 他の人の良いところまで自分のものにする。できると信じ、実際にできる。だから彼女は『天才』なのだ。



38:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:43:10.49 ID:V4s4JV6AO
「社長、ありがとね」

「ん?何がだい?」

「zzz〜」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:44:05.63 ID:V4s4JV6AO
「ふむ…しかし、こうしているとステージとは別人だね…」

 年相応の彼女の寝顔に少し安心する。けれど、年頃の女の子が寝ているところにこんな中年がいるのはいただけない。私は美希君に仮眠用の毛布をかけた後、別の部屋に移動することにした。



40:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:44:56.61 ID:V4s4JV6AO
04

「あ、社長!おはようございます!」

「うむ、おはよう菊地君」
以下略 AAS



41:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:45:45.35 ID:V4s4JV6AO
「どうしたんですか?こんなところで」

「いや、何、みんなに少し聞きたいことがあってね…」

「聞きたいこと?」
以下略 AAS



42:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:46:25.74 ID:V4s4JV6AO
「菊地君、君は…他のプロダクションならばよかったと…思ったことはないかい?」

「うーん…ありませんね」

 彼女もまた即答だった。即断即決とは美希君とは違った意味で彼女らしい選択だ。
以下略 AAS



43:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:47:11.24 ID:V4s4JV6AO
「どうしてか…なんて、聞いてもいいかな?」

「え?だって普通の事務所なら売れるかどうかもわからないアイドル候補生の父親の説得なんてしてくれないでしょ?」

「はは、そんなこともあったねぇ…」
以下略 AAS



44:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:48:08.87 ID:V4s4JV6AO
「多分父さんが、紛いなりにもアイドル活動を許してくれてるのは、あの時社長が来てくれたからだと思うんです」

 菊地君の父親は、今でもそこまで彼女のアイドル活動に乗り気ではない。ことあるごとに彼女を空手の道に戻そうとしているということも彼女から聞いている。それでも、形だけでも許してくれたのは、あの時我々の熱意が伝わったからなのだろうか。


45:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:49:08.13 ID:V4s4JV6AO
「だから僕決めたんです。社長みたいに、真っ直ぐ、心でアイドルをするって…」

「ははは…菊地君…」

 知らない間に、彼女はそんな風に思っていたのか。思っていてくれていたのか。
以下略 AAS



46:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:49:48.98 ID:V4s4JV6AO
「だから…社長、僕はここ以外でアイドルなんてできません」

「…」

「社長!いつも、ありがとうございます!」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:50:44.48 ID:V4s4JV6AO
05

「あれ?社長?」

「おぉ、萩原君」
以下略 AAS



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