高木社長「ねぇ、キミぃ…」
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26:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:31:45.95 ID:V4s4JV6AO
「だから、今度は私の番なんです…その…上手く言えないですけど…私はここを守りたい」

「如月君…」

「だから、私は…今はもう、ここ以外は考えられないですね」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:33:07.85 ID:V4s4JV6AO
「ありがとう、如月君」

「いえ、こちらこそありがとうございます」

 如月君も、天海君と同じように逆にお礼を返してくる。それが何に対してか聞き返す前に、彼女は自主練に戻ってしまった。私は大人しく室内に戻ることにした。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:33:55.20 ID:V4s4JV6AO
03

「う、うーん…むにゃむにゃ…」

「おや?ソファに誰かいるのかね?」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:34:41.29 ID:V4s4JV6AO
「時に美希君。少し、変なことを聞くようだがね…君は…他のプロダクションならばよかったと…思ったことはないかい?」

「うーん…無いよ?」

「ははは、そうか。即答とは嬉しい限りだね」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:35:32.17 ID:V4s4JV6AO
「けれど、辞めたくなったことはあるんじゃないかね?」

「うーん、確かにそれはあるの」

 美希君は事務所随一の気分屋だ。今でこそプロ意識の高さも他のアイドルと変わりないが、最初の方は割と彼女に振り回されることも多かった。かくいう私も彼女のおにぎりを間違えて食べてしまい、辞める辞めないの大騒動を引き起こしてしまったことがある。
以下略 AAS



31:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:36:23.80 ID:V4s4JV6AO
「でもね、それはアイドルそのものを辞めようとしただけなの。多分他の事務所にまで行って、美希アイドルやらないよ?」

「ほぅ、それはどうしてかな?」

 彼女の天才性は黒井好みだ。もしも961プロにいたらと思うと恐ろしい。


32:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:37:39.80 ID:V4s4JV6AO
「だってここじゃないと楽しくないの」

 返ってきた答えは彼女らしく至極簡単な答えだった。

「君のスタイルなら、例えば黒井とも上手くやれるかもしれないよ?」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:38:51.30 ID:V4s4JV6AO
「ミキね、大体のことはできるの」

 これが嫌味ではなく事実なのが彼女のすごいところだ。

「でもね、ここにはミキが敵わない人がたくさんいるの」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:39:50.14 ID:V4s4JV6AO
「歌は千早さんに敵わないし、ダンスは真くんや響に勝てないでしょ?うーん、おっぱいも自信あるけど貴音やあずさに勝てないの」

「ははは、そう言われたらそうかもしれないね」

 もしかすると、美希君にとって『誰かに勝てない』というのは貴重な経験なのかもしれない。


35:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 20:40:33.04 ID:V4s4JV6AO
「番組の司会も春香みたいに上手くできないし、デコちゃんみたいにツッコミもできないの」

「…」

 水瀬君には黙っておこう。
以下略 AAS



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