145:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:17:35.92 ID:V4s4JV6AO
「やよい君、一つ、聞いてもいいかね?」
「え?はい、なんでしょう?」
「やよい君、君は…他のプロダクションならばよかったと…思ったことはないかい?」
146:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:18:46.76 ID:V4s4JV6AO
「ああ、そうだ。もしも、うちよりも資金力のある事務所ならば君にもっと給料を渡せたかもしれない…そうでなくてもコネクションがあれば一つの仕事の単価を上げることができるかもしれない…」
「しきんりょく…?こねくしょん…?」
「ま、まぁ、うち以外なら今と同じ仕事で、今以上のお金が手に入るかも知れないという話だよ」
147:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:19:29.32 ID:V4s4JV6AO
「うーん…でもやっぱり私は765プロがいいかなぁーって」
「む?そうなのかい?」
「はい!大切なのはお金だけじゃありませんから!」
148:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:20:26.80 ID:V4s4JV6AO
「はい!私、社長が私がアイドルを続けることができるようにいっぱいいっぱい助けてくれてるの知ってますから!」
「私がかい?」
プロデューサーの彼でもなく、律子君でもなく、私がしていることなど微々たることのはずだが…
149:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:22:14.78 ID:V4s4JV6AO
「社長がお仕事の連絡が取れるように、社用の携帯電話を貸してくれたこと…私のCDを家族が聴けるようにデッキを買ってくれたこともありました」
「携帯電話は当然だし、CDデッキは私の家にあったお古だけれどね」
「それでも!社長のおかげで弟や妹に私の曲を聴かせてあげられたんです!」
150:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:22:47.15 ID:V4s4JV6AO
「…ありがとう」
自然と私の口からそんな言葉が溢れてきた。
「お礼を言うのは私の方です!社長!いつもありがとうございます!」
151:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:23:24.37 ID:V4s4JV6AO
「ん?」
「私、家こっちなんで…」
152:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:23:58.26 ID:V4s4JV6AO
「「ハイ、ターッチ!」」
なるほど、みんながこぞってやりたがる理由がわかったかもしれない。
153:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:24:30.38 ID:V4s4JV6AO
00
「…おかえりなさい。どうでした?社長」
「うむ、非常に有意義な時間だったよ」
154:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:25:07.88 ID:V4s4JV6AO
「もう、そうじゃなくて…」
「うむ、わかっているよ…音無君」
「はい?」
155:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:25:41.52 ID:V4s4JV6AO
14
「おっと、そう言えば君には聞けていなかったね?」
「君!そう君だよ!まぁ、こっちへ来なさい」
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