119:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:51:11.93 ID:V4s4JV6AO
「でもどうして私に?今日はアイドルのみんなとお話してたんですよね?」
「あぁ、そうだとも。私は『アイドル』の君に話を聞いたのさ」
「え?」
120:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:51:49.78 ID:V4s4JV6AO
「今まで…すまなかったね…」
「…そんな言葉が聞きたいんじゃありません」
こういう時、どういうべきかなんて亜美と真美でも知ってますよ。なんて手厳しい言葉をぶつけられる。いやはや、やっぱり私はまだまだ彼女に引き締めてもらわないとダメらしい。
121:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:53:11.93 ID:V4s4JV6AO
「そうだね…律子君、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございます」
それでは次の仕事がありますので、と言葉少なに立ち上がり、社用車の鍵を持って外に出た彼女の耳はほんのり赤く染まっていた。
122:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:53:52.93 ID:V4s4JV6AO
11.12
「「はろはろー!」」
「双海亜美!」
123:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:54:38.07 ID:V4s4JV6AO
「ところで君たちは二人とも休みだったはずでは?」
「そうなんだYO!」
「学校がお休みの日にオフもらってもすることないっしょ?」
124:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:55:23.93 ID:V4s4JV6AO
「でも今日は社長さんしかいないのか…」
「りっちゃんか兄ちゃんとゲームしようと思ったのに…」
なるほど、確かに遊び相手を求めてやってきたらこんなくたびれたおじさんさんしかいなかったのでは期待外れもいいところだろう。(もっとも律子君に関しては、『仕事中!』と一括しそうな気もするが)
125:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:56:10.51 ID:V4s4JV6AO
「それでは…私と一緒にするというのはどうかね?」
「え!?社長さんが!?」
「いいの!?」
126:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:56:53.32 ID:V4s4JV6AO
「ふふふ、手加減はしないよ?」
「うあうあー!?これは…」
「激闘の予感…」
127:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:57:31.87 ID:V4s4JV6AO
「うぅ…」
「社長…」
「酔っちゃったね…」
128:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:58:11.45 ID:V4s4JV6AO
「うっぷ…」
「ごめんね…まさかこうなるとは思わずに…」
「い、いや、悪いのは私…うっ…」
129:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:58:55.33 ID:V4s4JV6AO
「ちょっとゲームは休憩しよっか」
「うん、りっちゃんがいたらそろそろ『あんたたち!ゲームのやりすぎは目に毒よ!』って言う頃だもんね」
私に気を使ってかゲームの電源を切る二人。それにしても見事な物真似だ。声色だけでなく、口調、語尾の上がり下がりの癖まで完璧にコピーしている。全く器用なものだ。
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