44:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:14:36.29 ID:66ORp3Ez0
勇者「そうだとしても、あなたの悪事は必ず明るみに出します。呪いを解く方法は自分たちで探しますから。」
悪くなった流れを止めようと、きっぱりと言った。
役人「それでは私の気がすみません。いかがでしょう?もしこの件を内密にしていただければ役人の立場を利用して彼女の呪いを解く手立てを全力で探しますし、多額の慰謝料もお支払いいたします。呪いが解けるまで彼女にはこの城に住んでいただいて、何不自由ない生活をしていただきます。」
それは逆に、そうしなければ彼女には何も残らないということなのだろう。もともと国に仇なす魔法使いだった、ということになれば一切賠償金が支払われない可能性も有り得る。
勇者「それでも、あなたのしたことを許すことはできません。」
役人「分かっていませんね。」
役人はため息をついて言った。
役人「私はあなたの心配もしているんですよ?」
勇者「どういうことですか?」
何を言われているのか分からなかった。役人はその様子を見て、僕の愚かさをあざ笑うかのように笑みを浮かべている。
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