10:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:16:48.28 ID:NQo7nb9f0
この村は川と崖に囲まれていて、村に続く道は一本しかない。
盗賊もそこからやってくるだろうと考え、俺と勇者は一つしかない門の傍で待ち構えることにした。
準備を終え盗賊が来るのを待っていると、ふとある考えが浮かんだ。
戦士「なあ、お前もしかしてわざと盗賊に後をつけさせたのか?」
勇者「え?」
戦士「本当はある程度痛めつけて撤退させることも、追跡を撒くこともできたんだろ?この村に続く道は1本しかないし、曲がりくねっている。撒くことができないほど近くに盗賊が迫っていたなら、この村に向かっているとばれた時点で先回りされるはずだ。
違うか?」
勇者「違うよ。何言ってるのさ。」
勇者は困ったように笑った。
勇者「元々のルートは待ち伏せされてる可能性があったから、急遽この村に逃げ込んだんだ。」
確かに、ありえなくはない。
戦士「まあ、どうでもいいか。変なこと聞いて悪かったな。」
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