【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
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294: ◆7m3grp2dM2[saga]
2020/09/25(金) 23:43:28.75 ID:F4TSm+cro

選択:4、酒場


オレは一先ず一度事件があったという酒場に向かうことにした。
まだ開店準備を進めている店主に声をかける。
見慣れない姿に少し警戒されてしまったが、エレノア様の使いだと言うと快く質問に答えてくれた。

「どんな奴だったかって?」
「あーアイツは確か……何か洒落た見慣れない帽子を被ってた」
「髪は茶で、肩くらいまではあったかな。結構長かったが、ありゃあ男だったな」
「目深に帽子を被ってたんで顔は見ちゃいないんだが声がな。軽妙な男の声だったよ」
「初めて店に来るってのに、何だか慣れた様子でよ、すぐに周りの客に溶け込んで酒盛りしてたよ」
「男は店の常連と酒の代金をどっちが奢るかって賭けをしてたんだ」
「その結果の如何で常連と揉めててよ。イカサマだどーだって。もうちょっと続くようなら止めさせねーとなとは思ってたんだ」
「だけど、目をちょっと離したすきにあのデケー音が鳴ってよ。相手の客は頭血を流して死んでた」
「もうそっからは大騒ぎよ。音と死体に店中パニック、てんやわんやしてるうちにアイツはトンズラこいてやがった。代金も払わねーでよ」
「ああクソ、忌々しいぜ。おかげでうちは商売あがったりだ」

店主はそう悪態をつく。
情報提供に感謝を述べ、オレは酒場を後にした。


※外見情報を入手しました。捜索判定に有利な補正が尽きます。



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