【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
1- 20
279: ◆7m3grp2dM2[saga]
2020/09/25(金) 22:07:37.52 ID:F4TSm+cro

エレノア「いくら脳が足りない貴方でも、自分の愚かさ浅はかさを理解できたかしら?」

ヒタリ、と硬い鞭の先が頬に触れる。

ハッキリ言って、エレノア様の言う事をすべて理解したとは言い難い。
お嬢様の身の安全が何よりの大事だったと、何度あの場に遭遇していようとオレなら思う筈だ。
しかし、その選択をお嬢様の手によって選ばせてしまったというのは事実であり、それによってお嬢様が何某かの不利益を被るのだと言うなら、オレに責任がある。
そうさせたのはオレだ。オレがお嬢様を追い詰めてしまった。
お嬢様を守るというその考えによって、結果的にお嬢様を危険に晒してしまった可能性があった。
そう言う事をエレノア様はオレに言っているのだと思う。

エレノア「ま、説教はこのくらいにしておきましょうか。本題を話すわ」

そう言いながら持っていた鞭をどこかへと放り投げる。

エレノア「主人の不始末は従者である貴方の失態でもある」
エレノア「というわけで、今日はあの子に学校を休ませるわ。屋敷から一歩も出さず、昨日のことを反省してもらう」
エレノア「その間、貴方にはお仕事をしてもらうわ」

頭の上から紙の束が降ってくる。
拾い上げてみると、それは何やら地図のようだった。

エレノア「それは……そうね、ざっくり言えば犯人が潜伏していそうな場所を割り出した地図よ」
エレノア「片っ端から回って、犯人の残留品でも何でも見つけてきなさい」
エレノア「何か手掛かりを見つけて来るまで、この屋敷に足を踏み入れることは許さないわ。その間、あの子もずーっと屋敷に軟禁状態」

跪いているせいでその表情を窺えないが、声色だけでどんな顔をしているかが伝わってくるような、喜悦に満ちた残酷な声色。

エレノア「さて、貴方が私に言うべき言葉は分かる?」


オレは―――

1、『謹んでお受けいたします』
2、『オレはアイリスお嬢様に仕える身です。オレに命令できるのはあの方だけです』

安価↓1



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
398Res/160.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice