【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
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258: ◆7m3grp2dM2[saga]
2020/09/24(木) 01:08:40.20 ID:iHo2G7FEo

選択:3


廊下でふてぶてしくも職務を果たさず眠っていた怠惰なネズミ捕りの首根っこを捕まえ、もう一度お嬢様の部屋をノックする。

エルクラッド「お嬢様、必要な物を持ってまいりました」

そう声をかけると、やがて恐る恐るゆっくりと扉が少し隙間を開けて開かれる。

アイリス「ひ、必要な物って…私何か頼んで――」

言い終える前に、隙間から中にチャムを放り込む。

アイリス「ぴゃっ!?って、チャム?」
エルクラッド「お嬢様にいま必要な物です。お嬢様が何に心を痛めているのか、オレには計り知れません」
エルクラッド「ですが分かることはあります。お嬢様は何一つ間違ったことはなさっていません。それだけは間違いなく真実です」
エルクラッド「…一人でふさぎ込んでいては、気も暗くなる一方でしょう」
エルクラッド「そいつは鼠一匹捕まえられない愚図ですが、気を紛らわせるには丁度良いかと」
アイリス「エルクラッド……」
エルクラッド「では、オレはこれで」
アイリス「あ、ありが―――あ!チャム、私の夕ご飯食べないで!!こらっ!」

ほんの少し開けられた扉の隙間から、そんな声が聞こえてくる。
お嬢様の声に元気が戻ったような気がするのも、気のせいではないだろう。

オレはそっと扉を閉め、その場を立ち去った。



親密度上昇判定
(00〜99÷3で判定。端数切捨て)

直下コンマ



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