【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
1- 20
224: ◆7m3grp2dM2[saga]
2020/09/23(水) 21:46:30.72 ID:U+Q+rPvTo

選択:2


周囲のざわめきに耳を傾ける。


「聞いたか?昨日の話」
「え、何かあったのか?」
「また人が死んだってよ」
「マジかよ!いよいよもってどっかが手引きしてんのか…」
「いや、そういう感じじゃなくてよ。大衆の酒場で殺しがあったとさ」
「酒場で殺しって……酔っ払いの乱痴気騒ぎじゃなくてか?」
「いやそれがさ、昨日のアイツの話覚えてるか?越境術の研究者が死んだとか殺されたとかの話」
「あー……なんか、デカい音が鳴ってたとかいう」
「正にそれ、酒場で騒いでる中で回りが静まり返るくらいデカい音がして、男が頭から血を流して死んだらしい」
「うえっ…じゃああれって事故じゃなくてマジの殺しだったのかよ」
「その音マジですごいらしくて、暫く耳鳴りが止まなかったとかって話だぜ」
「こえー、犯人はどうなったんだよ?」
「周りが呆気にとられているうちに姿を晦ましたってよ。噂によると、目深に帽子をかぶった髪の長い男だったって話だ」
「勘弁してくれよ。騎士隊の連中は何してんだよ」


そんな会話が聞こえてくる。
また誰かが死んだ。それも、あの事件と同じく大きな音と共に頭から血を流して誰かが死んだ。
……これは本格的に、殺人鬼がこの辺りに潜んでいるという事になるのかな?
もしかして今日の馬車って、お姉ちゃんがこのことを心配に思ってしてくれてたのかもしれない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
398Res/160.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice