35: ◆vmfmKqFvN2[saga]
2020/09/15(火) 12:48:37.73 ID:ZlucngcM0
マリア「この子が私たちの……」
「はい。おめでとうございます」
僕を包み込む手は暖かく、心地良い。
たとえ夢だとしても忘れたくない感覚だ。
マリア「産まれる前は人体実験なんて考えてたけど、出来そうにないわ」
「そ、そうしてください!」
…夢であっても母親に言われたくない言葉を聞いてしまった。
―― 数日後 ――
グスタフ「よく頑張った、マリア。俺たちの子を産んでくれてありがとう!」
マリア「どういたしまして。それで? ちゃんと狩ってきてくれた?」
グスタフ「大量だよ! ほらこの魔木(まぎ)! これで娘の寝台を作ると思うと腕が鳴るね!」
マリア「私の設計図通りにしてね。私みたいに魔力暴走なんてのを経験させたくないから」
会話は聞くことしか出来ないけど、僕はとても愛されている。そう感じた。
いつまでもこの夢が続くといいな。
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