135: ◆vmfmKqFvN2[saga]
2020/09/16(水) 23:49:35.02 ID:daT+a4EN0
マリア「貴女は不思議に思わない? 私が水魔法を使ったことに」
タリア「え? 思わなかったけど」
マリア「なら、さっき認識阻害の魔法を使ってないって言ったけど、それは?」
タリア「別に?」
グスタフ「認識阻害は土属性の感知魔法だ。さらにいうなら結界は風魔法。空気を圧縮して壁を作ってる」
タリア「えーと、マリア母さんはそれじゃあ…水と土と風の属性が使えるってこと?」
あ、違うや。火が母さんの属性魔法だ。紙にそう書いてあった。
マリア「学生時代の私は【狂った科学者(マッドサイエンティスト)】って呼ばれてたの」
タリア「まっど…?」
マリア「全属性魔法が使えたらいいなぁって思って、魔法の研究を始めたんだけどね。それをするには自分の身体を改造するしかなかったの」
タリア「か、かい…!?」
マリア「若気の至りって怖いわね。改造による身体の悪影響は成長するにつれ収まったんだけど、後遺症で魔力をずっと放出しないといけない身体になったの」
グスタフ「……それを利用した結界ってところか」
タリア「パパは知らなかったの?」
マリア「出会ったのが卒業したあとだったから知らなくて当然よ」
グスタフ「研究に熱心な女性だと思ったが、すごいやんちゃだったんだね…」
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