勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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932:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/16(月) 12:07:36.01 ID:CUQQsgj40
『翌日_酒場』


ワイワイ ガヤガヤ

おい知ってるか?

ここに居た吟遊詩人が女王様の前で演奏したんだってよ

すごーい!

ワイワイ ガヤガヤ



商人「どうだった?何か情報聞けてない?」

情報屋「ダメね…城の門番は相手にしてくれないわ…あなたの方は?」

商人「全然だよ…城下の衛兵が増えているくらいかな」

情報屋「何も手掛かりが無いなんてやっぱりおかしいわ」

商人「う〜んここに来れば何か聞けると思ってたんだけどなぁ」

情報屋「関係の無い話ばかり…」


ドゥルルルン♪


吟遊詩人「メデューサの血を英雄は求む♪来たる来たるは黒の騎士〜♪邪なるものは滅び去る時〜♪」


盗賊「よう!待ったか?」

情報屋「遅かったじゃない…どう?何か情報ある?」

盗賊「あぁ城ん中に女2人が案内されて行ったのは衛兵が見ているらしい…だがそれ以上情報は聞けて無ぇ」

情報屋「そこから先が知りたいのよね…」

盗賊「お前等も大した情報は無いんだな?」

商人「まぁね…」

情報屋「あそこで歌ってる吟遊詩人が女王の前で演奏したらしいから何か知って居るかもしれないわ?」

盗賊「おぉ!そりゃ良い情報じゃ無ぇか」

商人「聞いてみようか?」



吟遊詩人「次は捕らわれの姫という詩です…この詩は女王様書いた詩に私が作曲しました…聞いてください」


ドゥルルルン♪

古城に幽閉されたるは異国の姫姉妹〜♪

隠された塔よりいずるその者を待ちわび

来たる来たるは杖を持つ鍵開け師〜♪


情報屋「ちょっと…この詩…」

商人「なるほど…これはやっぱり捕らえられてると考えた方が良いね…こんな方法でしか伝えられないんだ」

盗賊「魔女の塔の地下から助けに来いって事だな?」

商人「そうだね…盗賊に杖を持って来いっていうメッセージだよ」

盗賊「もう直ぐ日が暮れちまう…ウェアウルフが出てくる前に移動すんぞ」

情報屋「貴重品も全部持って帰った方が良さそうね?」

盗賊「そうだな…魔物に襲われる可能性もあるからしっかり装備して行くぞ…来い!」



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