863:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/16(月) 11:28:21.72 ID:CUQQsgj40
『森の端』
フワフワ ドッスン
盗賊「こっから10分程西に行ったらトアル町だ…行けるか?」
商人「これくらいの雪なら大丈夫かな…行って来るよ」ギュッギュッ
女海賊「あと2時間もしたら日が落ちちゃうから急いで」
商人「うん!分かってるって…情報屋!魔女!行こう」
ザクザク ギュ ギュ
女海賊「ほんじゃ剣士と盗賊はちっと作業手伝って」
盗賊「なぬ?俺に働かせんのか?」
女海賊「大した作業じゃないって!船体の隙間をこの樹脂で埋めんの…やって」
盗賊「樹液の残り粕で作ったんか?…こんなんで埋めたら燃えやすくなるんじゃ無ぇか?」
ホムンクルス「大丈夫です…木材が長持ちする様になりますので出来るだけ全体に塗って下さい」
女海賊「…聞いた?ハイ働いて!!」
盗賊「へいへい…ラクは出来んな」
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トンテンカン トンテンカン
盗賊「何作ってんだ?」
女海賊「窓が布だと風入って寒いかんね…余ってる木材で木窓作ってんの」
盗賊「これ嵌め込んで行けば良いか?」
女海賊「金具に引っかけて押し込んどいて…すぐ開けれるかチェックもやっといて」
盗賊「窓全部こんなんでフタしたら暗くなら無ぇか?」
女海賊「大丈夫…ホラ」ピカー
盗賊「あぁなるほど…光の石な」
女海賊「あんたもどうせ暇なんでしょ?余ってる材料で何か作ってよ」
盗賊「ロープ組んでハンモックでも作るか…床に寝転ぶより温いかもしれん」
女海賊「良いね…やって」
ホムンクルス「立派な家になりますね」
女海賊「ほんじゃさ!ロープ張って布垂らして間仕切りも作ってよ…帆みたいに畳める様にしてさ…」
盗賊「おぉ!お前と剣士がイチャ付いてるのを見んで済むか」
ホムンクルス「間仕切りがあれば暖房性能が向上しますね…私がデザインしても良いでしょうか?」
女海賊「ホムちゃん良い案あるの?」
ホムンクルス「ウラン結晶の熱を均等に行きわたらせる工夫です…対流を上手に誘導します」
女海賊「良いね!!」
盗賊「ちっとやる気出て来たぞ…よーし」
ホムンクルス「はい…ここをこうして…あそこをこうして」
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