勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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831:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/05(木) 23:47:25.14 ID:UulvHEXE0
『翌日_中央バリケード』


ガヤガヤ ガヤガヤ


盗賊「相変わらず城の方で撃ちあいやってんな」

ローグ「そーっすね…でも人がこっちの方に少しづつ戻って来てるんで活気が出て来やしたね」

盗賊「むさ苦しい奴らばっかだがな」

ローグ「あっしらやる事無くなって暇になって来やしたねぇ…」

盗賊「うむ…戻って立ち合いでもやるか?」

ローグ「貧民街の方でやるのはどうでやんすか?精鋭兵にも混ざって欲しいでやんす」

盗賊「良い事言うじゃ無ぇか!!よし…俺らの立ち合い見せて活気づけてやろう」

ローグ「アイサー」



『貨物船_居室』


ガチャリ バタン


女海賊「お姉ぇ?どう?」

女戦士「テーブルの上に置いてある…」グター

女海賊「大丈夫?」

女戦士「私は少し休む…放って置いてくれ」グッタリ

女海賊「声が外に漏れてたよ…」

女戦士「フフそうか…少し張り切り過ぎた様だな…オリハルコンの粉を吸って意識が飛びそうになった」

女海賊「本当にお姉ぇは変態だね」

女戦士「言うな…私は金属を愛しているのだ…お前よりよほど純潔だ」

女海賊「純潔ねぇ…なんか違う気がすんだけどな」

女戦士「私は今までこれほど良い刀を手にしたことが無い…研ぎも完璧に仕上げた…見て見ろ」

女海賊「うん…」スラーン

女戦士「正直に言おう…その刀を一本私にくれ」

女海賊「良いよ…あげる…多分私はそんなに使わないし」

女戦士「使うのはお前が使って構わん…ただ必ず返して欲しいのだ…意味が分かるか?」

女海賊「必ず帰って来いって事?」

女戦士「そういう意味もあるが…私はその刀の研ぎに魅せられた…また研ぎたいのだ」

女海賊「やっぱお姉ぇ…変態だね」

女戦士「恥ずかしい話だが今日ほど体が満足した事は無い…私はオリハルコンの研ぎに魅せられてしまった」

女海賊「これお姉ぇにとっての麻薬みたいなもん?」

女戦士「麻薬依存を私は馬鹿にしていたが今なら分かる…それほど満足した」

女海賊「まぁまた研いでくれるってんならそっちのが良いか」

女戦士「フフ誰にも言うな?」

女海賊「なんか立てそうに無いね?」

女戦士「休ませてくれ…何もやる気が起きん」

女海賊「これからこの剣にインドラの矢を落としに行こうと思ってたんだけど…来れそうに無いね?」

女戦士「私は良い…もう少し余韻を楽しませてくれ」

女海賊「はいはいお姉ぇの変態には付き合ってらんない…刀貰ってくよ」



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