80:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 23:14:54.43 ID:JwosRg690
『下水の出口』
アサシン「ここが海へつながっている場所だな?」
盗賊「このまま船着き場まで走るのか?」
アサシン「女海賊!剣士!ここで別れる…お前たちは隠れ家に戻れ」
女海賊「りょ!!シャ・バクダで待ってるね〜」ノシノシ
盗賊「…まぁ仕方ねぇか!!女海賊!!みんなにはよろしく言っといてくれ」
女海賊「あれれ〜?名残惜しいの〜?」
盗賊「今生の別れじゃねぇからな…ほとぼり冷めたら帰ってくると伝えとけ」
女海賊「アサシン!!パパによろしく言っといて!!」
盗賊「パパ!?なんだ!?」
アサシン「ドワーフの国に女海賊の父が居るのだ…取引先はそこだ…行くぞ!夜明け前に出港する」
女海賊「またね〜」ノシノシ
『船着き場』
アサシン「…あの船だ」
盗賊「ん?あいつ…こんな所に来てたらダメだろうが…誰かに見られたらどうすんだ」
女盗賊「遅かったじゃない…寒くて凍える所だったわ」
アサシン「一人で待ってたのか?」
女盗賊「大丈夫よ…誰にも見られてないわ」
アサシン「もうすぐ夜が明ける…このまま出港する」
女盗賊「次、戻るのはいつくらいになって?」
アサシン「分からん…早くて3か月という所か」
女盗賊「盗賊!?兄が馬鹿なことしないように見張ってて?」
盗賊「分かってる」
アサシン「女盗賊…もうこんな盗賊のような事をするんじゃない…お前は医者か音楽家になれ」
女盗賊「知ってるわ…しばらく会えなくなる家族を見送りに来ただけよ」
アサシン「うむ…良い女になるんだぞ?お前はやさしい子だ…」
女盗賊「兄さんの方こそ体には気を付けて」
アサシン「分かってるさ…私は必ず帰ってくる主義でな」
盗賊「湿っぽくなる前に出るか!女盗賊…またお前の歌を聞きに来る!じゃぁな」
アサシン「よし!急ぐぞ!!」
盗賊「船乗りはどこだぁぁ!!碇を上げさせろぉぉ!!」
アサシン「出港する!!…警備船を見つけても止まらず押し通れ!!」
971Res/1529.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20