勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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783:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/04(水) 00:07:56.30 ID:Piv6Afm60
『貨物船』


ザブン ギシギシ


盗賊「ぐががががが…すぴーーー」

情報屋「荷室も追い出されたの?」

商人「しょうがないね子供たちの避難所になっちゃったし」

情報屋「テントよりも暖かいものね」

商人「僕も寝床探さないとなぁ…どうしよっかなぁ」

情報屋「中央のテントの方はどう?」

商人「あっちは騒がしくてさ…考え事が出来ないんだ」

情報屋「フフあなたいつも独り言してるけど…考えてるんだ?」

商人「まぁね?クセかな?」

情報屋「最近はどんな事を考えているのかな?少年」

商人「もう少年じゃないって」

情報屋「フフ冗談よ…剣持って戦う姿見て見直したわ?」

商人「少しは役に立たないとね」

情報屋「それで…考え事はなぁに?」

商人「時の王かな…僕の勘は結構当たるんだけどさ…時の王はキーマンだなと思ってさ」

情報屋「ふーん…どうしてそう思うの?魔女に何か聞いた?」

商人「1700年生きてるってさ…スゴイと思わない?そんな人がそこの城のすぐ向こう側に居るんだよ」

情報屋「そうね?私達には考えが及ばないのかなぁ…1700年なんて」

商人「ホムンクルスが言うにはさ人間の記憶は大体200年が限界なんだって」

情報屋「それ本当?」

商人「ホムンクルスも人間の脳だから同じなんだってさ…外部メモリが無いと200年以上前は思い出せないらしい」

情報屋「へぇ…だから精霊は200年づつの記憶を保存していたのね?」

商人「だろうね?でもさ…時の王は保存なんて出来ないじゃない?…だからどうしてるのかなってさ」

情報屋「魔女が時の王の屋敷の中に美術品が沢山あったと言って居たけれど…」

商人「うん…記憶をそういう風に保存してるんじゃないかな」

情報屋「え!?…待って?もしかすると古代遺跡から発掘される美術品もそういう可能性があるという事だわ…」

商人「そうだね…そういう事を考え出すとずーっと想像できちゃうんだ」

情報屋「あーダメダメ…私もあなたの独り言が移っちゃいそう…」

商人「ハハ君は救出された人達のお世話に忙しいからね」

情報屋「私もたまには休みが欲しいわ…」



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