勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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76:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 23:12:14.85 ID:JwosRg690
『隠れ家』


---数日後---

アサシン「船の買い付けが決まった…サンタマリア型帆船だ…乗員も十分集まった」

アサシン「私はこの船で明日ここを離れようと思う…ただその前に一つやっておきたい事がある」

盗賊「んん?もう泥棒は出来ねぇぞ」

アサシン「法王庁の地下の調査だ…これだけはやっておきたい」

盗賊「下水か…そこまでは衛兵の手は回ってねぇか…」

アサシン「調査は私一人でも良い…奥に何があるのかだけ知りたいのだ」

盗賊「まぁそれなら案内してやっても良い」

アサシン「悪いな…恩に着る」

盗賊「その後船でドワーフの国か?何の用事がある」

アサシン「君たちには秘密を言っておこう…」

盗賊「そんな大層な秘密か?」

アサシン「ドワーフが憎悪を浄化する作用を持つ金属を発見したのだ…その名をミスリル銀と言う」

盗賊「また魔王がらみか…」

アサシン「そのミスリル銀を用いれば憎悪に満ちた魂を浄化できるかも知れんのだ…価値は高い」

盗賊「それで大金が必要だった訳か…独り占めでは無いんだな?」

アサシン「私は金になど興味は無い…魔王復活を阻止したいだけだ」

盗賊「…で俺たちはどうすんだ?」

アサシン「女海賊は一旦シャ・バクダに戻るように言ってある…もし剣士が光の都シン・リーンを目指すなら付いて行くが良い」

盗賊「ふむ…別れる訳だな?…お前は一人で良いのか?」

アサシン「私は一人になっても戦い続ける…今までそうして来たように」

盗賊「…んーむ」

女盗賊「何迷ってるの?私はあなたたちが居ない方が安全なのよ?兄の面倒を見てあげて?」

盗賊「うむ…そうだな…俺はアサシンに同行するのが最善だな」

女盗賊「子供たちは心配しなくて良くってよ?」

アサシン「船への荷物の積み込みは今晩行うように乗員には伝えてある」

アサシン「法王庁の調査が終わったら私はそのまま乗船して出発するつもりだ」

盗賊「今晩が最後の仕事って訳だな」

アサシン「そうだ…これで白狼の盗賊団は解散する」

女盗賊「フフ自惚れ屋さんの様なこと言うのね…らしいわ」

アサシン「馬鹿にするなよ…これでも大真面目なんだ」


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