勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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495:名無しNIPPER[sage]
2020/10/01(木) 09:47:55.09 ID:whSJU1gn0
『ドワーフの気球』


シュンシュンシュン ストストスト


盗賊「クソがぁぁぁぁ!!」

魔女「回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

商人「魔女も自分の回復を…」

魔女「わらわはまだ大丈夫じゃ…」

ホムンルクス「生体機能の維持が困難です…血液が足りません」

商人「血が…血が止まらない」

ホムンルクス「ご安心ください…私は生体機能が停止しても記憶を保存する事が出来ます」

商人「そんな…僕は君の管理者だ…停止なんか許可しない」

ホムンルクス「私の記憶のすべては外部メモリに保存しておきました…これを使えば又お会いする事ができます」

商人「魔女!!もっと回復魔法を」

魔女「分かっておる…回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

ホムンルクス「この生体は丈夫な生体ではありません…あと120秒で生体活動が停止します」

商人「ホムンルクス最後に聞きたい…君と同じ様なホムンルクスはどこかに無いか?」

ホムンルクス「精霊の記憶によりますと私以外にまだ1体残されている様です」

商人「どこにあるんだ?探して必ず君を目覚めさせる」

ホムンルクス「座標70.05722166,148.26978089です」

商人「それじゃ分かんない…盗賊!!地図はどこかに無い?」

盗賊「それどころじゃ無ぇ!!頭引っ込めてろ」

商人「ホムンルクス…座標じゃなくて大体の場所で良い…言葉で言って」

ホムンルクス「南の大陸…火山のふもとに研究施設があります」

商人「分かった…必ず探す」

ホムンルクス「又お会いできる事を楽しみにしてい…ます」

商人「ホムンルクス!!」

ホムンルクス「あなたが押さえている位置は私の心臓にあたります…私の心はそこにあるでしょうか?」

商人「あるよ…」

ホムンルクス「この生体は停止してしまうので私の心を預かっていてもらえませんか?」

商人「うん…わかった」

ホムンルクス「あと10秒で心が停止します…外部メモリをお願いします」

商人「君の心を預かった…必ず迎えに行く」

ホムンルクス「又…会う日…ま……で」

商人「…」

魔女「今際じゃ…精霊もこの様に簡単に亡くなるのじゃな」

商人「僕たちは生き延びる!!」

魔女「そうじゃ…それが人の定めじゃ」


エルフは森を守る定め

トロールは精霊を守る定め

ドワーフは勇者を守る定め

ドラゴンは命泉を守る定め

クラーケンは海を守る定め

人は愛を紡ぐ定め


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