勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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485:名無しNIPPER[sage]
2020/10/01(木) 09:42:52.79 ID:whSJU1gn0
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盗賊「…まぁ飲め」

アサシン「…」グビ

盗賊「旨いか?…他の兵士たちも飲め!!」

アサシン「何処のワインだ?」

盗賊「シン・リーン産だ…まぁ水の代わりに積んでる」

アサシン「人類の英知の味か…滅ぶ間際に飲む酒も悪くない」グビ

盗賊「そう言うな…生き残り掛けてんだ」

アサシン「私は魔王の闇を甘く見過ぎて居た…調和の時…良く言ったものだ」

盗賊「大昔の奴らはよ…こんな状況でも生き抜いてきたんだろ?…今度も生き抜くぞ」

アサシン「ドラゴンに乗って戦う勇者の姿を見て確かに希望に見える…私達とは別の次元で戦っているのが良く分かる」

盗賊「あぁ俺達じゃどうする事も出来無ぇな」

アサシン「セントラルでドラゴンライダーを見た時…私は心底絶望した…自分の無力さにな」

盗賊「でもここまで生き残ってんだ…希望を見失うな」

アサシン「クックック私よりお前の方が指導者向きなのかも知れんな」

盗賊「俺ぁよ…女盗賊が残した子供達を守っていかなきゃなんねぇ…見捨てる訳にいか無ぇんだ」

アサシン「私の妹か…思えば私は妹を失って同時に…自分が生きる意味も失った気がする」

盗賊「シン・リーンの港町によ…アイツの墓作ったんだ」

アサシン「そうか…行ってやらねばならんな」

盗賊「太陽が出てればスゲー景色の良いアイツのお気に入りの場所なんだ」

アサシン「太陽…か…俺の体はもう不死者だが…太陽の下に出れると思うか?」

盗賊「それは祈りの指輪でなんとかしろやい」

アサシン「そうだ…祈りの指輪はどうした?どこにある?」

盗賊「魔女だ…魔女が持っている」

アサシン「では魔女がこちらに来るまで何も起きんという事だな」

盗賊「んん?どういう事だ?お前まだ何か隠しているな?」

アサシン「さぁな?来てからのお楽しみだ」



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