467:名無しNIPPER[sage]
2020/10/01(木) 09:32:21.40 ID:whSJU1gn0
『飛空艇』
シュゴーーー バサバサ
女海賊「ねぇホムちゃん?なんか勇者がいつもと違うの…何か知らない?」
ホムンルクス「はい…」
女海賊「はい…てさぁ…あんたに言ってもしょうがないんだどさぁ…イライラすんだよね」
ホムンルクス「正直に言ってもよろしいのでしょうか?」
女海賊「何さ!!何か知ってるならちゃんと言ってよ」
ホムンルクス「彼は魔王の退け方を知って居るのです…」
女海賊「そりゃ勇者なんだからやってくれると信じてるよ」
ホムンルクス「…そうですか」
女海賊「ほら聖剣エクスカリバーでビシ!バシ!みたいな…ね?」
ホムンルクス「女海賊さん?あなたは神々の戦いの壁画を見たとおっしゃっていましたね?」
女海賊「うん…」
ホムンルクス「では…そういう事なのだと思います」
女海賊「え!?勇者は最後に魔王になる?…え?どゆこと?」
ホムンルクス「魔王になって落ちて行くのだと思います」
女海賊「落ちて行くって…どこにさ?」
ホムンルクス「壁画ではどうなって居たのですか?」
女海賊「落ちて行った先は…次の世代…え?え?え?あの壁画はそういう意味だった…の?」
ホムンルクス「それは歴史の中の事実だったのではないでしょうか?」
女海賊「ダメだよそんな…ホムちゃんなんとか出来ないの?」
ホムンルクス「私にはそのような力はありません」
女海賊「勇者…居なくなっちゃうじゃん」
ホムンルクス「どうか…彼の気持ちを察してあげてください」
---だから私を強く抱きしめた?---
---さよならするつもりなの?---
---だめだよ勝手に行かないでよ---
ホムンルクス「この会話も彼には聞こえていると思います…ですから彼の気持ちを尊重しましょう」
女海賊「…そんな」
---心が締め付けられて苦しい---
---勇者はこの想いとずっと戦っていた---
---だからあまりしゃべらなかった---
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