勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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463:名無しNIPPER[sage]
2020/10/01(木) 09:30:13.73 ID:whSJU1gn0
『命の泉』


サラサラ サラサラ


ドラゴン”魔王に魔槍を打たれて200有余年…命の泉は憎悪に満たされている”

ドラゴン”命有る物は皆この汚された水を口にし憎悪に染まる”

ドラゴン”今こそのこ魔槍を抜きかつての厄災を終わらせるのだ”

ドラゴン”真の勇者であれば魔槍の抜き方を知っておろう…”


剣士「…」

商人「剣士…出来るのかい?」

女エルフ「剣士?」

女海賊「あんたなら出来るよね?」

剣士「…」

剣士「……」

剣士「………」

盗賊「どうした!?何黙ってんだ?」

女エルフ「…認めたく…無いのね?…あなたが勇者である事を」

剣士「…」フゥ

剣士「正直に言うよ…僕は魔槍の抜き方も憎悪の消し方も知っている」

商人「憎悪の消し方?」

剣士「そうだよ…魔槍を抜くだけじゃダメなんだ…刺さっていた部分の憎悪も消し去る必要があるんだ」

商人「それが出来るなら尚良いじゃないか…」

剣士「ただし…同時にみんなの夢幻の記憶を失う事にもなる…そういう呪いも魔槍には掛けられているんだ」

商人「夢幻の記憶を失う…」

盗賊「俺は何も覚えちゃ居ねぇ…なにが起こるってんだ?」

剣士「みんな…自分を見失わない様にしてね」

女海賊「え?」

剣士「それは僕も同じなんだけど…女海賊…来て…」

女海賊「え?私?どうしたの?」

剣士「…」ギュゥゥゥ

女海賊「何?何?…どうしたの急に?」

剣士「ずっと君が好きだった…君を失いたくなかった…」

女海賊「なんでそんな事言いだすの?又居なくなっちゃうの?どっか行くつもり?」

剣士「魔槍を抜いたら僕は勇者になる…そしたら僕は勇者の定めに従うしかないんだ」

女海賊「どういう事?あんたは始めっから勇者じゃん?…なんで?定めって何?ちゃんと話してよ…」

剣士「ありがとう…」ギュゥゥゥ

女海賊「ねぇ!!ちゃんと答えてよ!!」



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