456:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 12:46:53.70 ID:JyBdSu8i0
『数時間後』
盗賊「…やっぱり来たか…一人だな?まぁ入れ」
王女「…」
盗賊「よく一人で来るのを許されたな?…ん?あぁぁ外で2人待機してんな…まぁ良い何もしねぇから入れ」
王女「…」コクリ
盗賊「商人!!やっぱり来たぜ?」
商人「やぁ…さっきは驚かせてごめんよ」
王女「エルフとドラゴンは?」
商人「南西の方に偵察に行ってる…不死者が居るって君が言っていたからね」
王女「…そうですか」
商人「軍の方は怪我人が多くてどうしようもない様だね」
盗賊「シン・リーンに魔法師の応援を要請している…もう少しでこちらに来るはずだ」
王女「それは本当か?…本当ならとても助かる」
商人「君たちが敵にならなくて良かったよ…僕たちもヒヤヒヤしたよ」
王女「軍の…いえ民の士気がもう持たないのです」
盗賊「うむ…分かるぞ…国を奪われ家族も仲間もすべて奪われ…命からがら逃げ伸びて何の為に戦うのか…」
王女「ぅぅぅ…」ポロポロ
盗賊「気丈に振舞っている嬢ちゃんが痛々しいわ」
商人「フィン・イッシュの状況を僕たちは詳しく知らないんだ…話せる?」
王女「お話します…」
7ヶ月前…セントラルの第2皇子が私たちの国へ亡命をしてきた時の事です
皇子に仕えていた法王の使いという者も一緒に逃れて来たのですが問題がありました
法王の使いの体の中に魔王と思われる魂の欠片が入って居たのです
その時私の元にシャ・バクダから来たアサシンという者が居ました
アサシンは法王の使いの中に居る魔王に気付き…持っていたミスリルダガーで法王の使いを殺したのです
魔王の魂の欠片はそのまま散らばり地中の中へ落ちて行きました
それから数日して地中より不死者が現れる様になりました
地中から次々湧いて出て来る不死者を倒すために私たちは戦ったのですが
安全な場所の無いフィン・イッシュでは苦戦が続き…とうとう王都を後にせざるを得なくなりました
アサシンという者は私をシャ・バクダへ逃すために戦い…私は何とか逃れて来られましたが
フィン・イッシュでは今でも第2皇子とアサシンが居残り不死者と戦っている筈なのです
しかし何故か第2皇子は我こそは魔王と名乗り周辺国に対して宣告した…
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