勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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332:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 11:40:56.40 ID:JyBdSu8i0
ローグ「…という事なんでやんす」

盗賊「てこたぁ剣士達は全員無事なんだな?ヌハハこりゃ良い情報だ…」

ローグ「シン・リーンに向かった後の足取りが掴めないでやんすよ」

商人「剣士達の仲間に女エルフが居たって言ったよね?」

ローグ「そりゃぁ金髪の長い髪で女神の様に美しいエルフでしてね?野郎共は一瞬でトリコでさー」

商人「…」チラリ

盗賊「…」チラリ

情報屋「…」チラリ

商人「ハハハ…ハハハハハハ…そういう事か…ハハハハハ」

盗賊「ずっとすれ違いっぱなしって訳だ…剣士達はいつも俺らの前を行ってるなコリャ」

情報屋「私が来た理由を察したかしら?」

商人「アハハハ…盗賊!今日もう一つの気球を見たよね?」

盗賊「んむ…軍船追いかけて行ったな」

商人「どうやらアレは剣士達だね」

盗賊「あいつらも情報屋が言ってたお人形さんを探してる…まぁそう考えるわな」

商人「さぁどうする!?手札が揃った」

盗賊「長距離航海するなら星が見えねぇと現在地が分かんねぇ…南の大陸までたどり着けるかだ」

商人「困ったねぇ…」

盗賊「せめて羅針盤だけでも使えりゃなんとかなるとは思うんだが…」

ローグ「…これ使えやせんかねぇ?」コトリ

商人「何だい?この石は」

ローグ「星の観測所で剣士が療養していた時なんでやんすが…その石を預かったままだったんでやんす」

商人「使い道は知ってるの?」

ローグ「かしらの妹さん…ぃゃ女海賊が作った物らしいでやんすが…狭間の出入りに使うとかなんとか」

商人「どうやって使うんだろう?アレ?これ磁石がくっ付いてるのか」

ローグ「女海賊が磁石を回して姿を消したり出てきたりしたのを見たでやんす」

盗賊「そりゃすげぇな…泥棒専用道具じゃねぇか」

商人「ちょっと面白いね…試しに使ってみよう」クル

盗賊「うぉ!!どうなってんだこれ?…消えやがった…おい!!聞こえてんのか?」パッ

商人「これスゴイ物じゃないか!!」

盗賊「マジかよ…お前なんで後ろに居るんだ?」

商人「僕は回りウロウロした後盗賊の後ろで元に戻しただけだよ?」

ローグ「女海賊はそれで遊んでたんでやんす」

商人「盗賊!!羅針盤は今持ってない?」

盗賊「船に乗せっぱなしだ…それがありゃ船で羅針盤が使えるって算段か?」

商人「でもこれは危険な物かもしれないなぁ…イヤ相当危険な物だ…時間の狭間に挟まるとどうなるか分からない」

盗賊「俺ぁそれが欲しいな」

商人「使うのは盗賊で構わないけど乱用は避けるべきかな」

盗賊「分かってる…ちぃとワクワクしてきたんだ…今から羅針盤使えるか試してくる」

ローグ「役に立つと良いでやんすねぇ」


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