勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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253:名無しNIPPER[sage]
2020/09/15(火) 00:53:50.22 ID:s4Ww8Seh0
『デッキ』


それでよぅ…あん時は先にお前が行った方が良かったんだ

まぁ結果的になんとかなったんだがな

それが原因で…見て見ろ…まだ傷跡が消えねぇ

お前が無傷で居たのは救いっちゃ救いだが

やっぱどう考えても作戦が悪かった…まぁ儲かったから良いかヌハハ


商人「ずっとあんな感じだよ…放って置いて良いのかな?」

情報屋「見ていて痛い…」

アサシン「…」

商人「盗賊と女盗賊はいつから一緒に居たんだろう」

アサシン「17年くらいか…私よりも長い」

商人「僕が生まれるよりも前なんだ…」

アサシン「私にしてもたった一人の肉親だったのだが…失ってしまうと胸が張裂けそうだ」

商人「…なんか放って置けないな」

アサシン「商人…君は知っているか?かつて精霊は最愛の人…勇者を目の前で失ったという事を」

商人「こんな時にどうしてそんな話を?」

アサシン「最愛の人を目の前で失ったとき…もし祈りの指輪で何かを祈るとしたら何を祈る?」

商人「え?…生き返らせたい」

アサシン「祈っても生き返らない場合は?」

商人「また会える事を祈る」

アサシン「どうやって?」

商人「どうやってって…方法なんか分からない」

アサシン「心の中で会えるのだ…だから最後に心の中の永遠を祈る」

商人「それって…まさか…夢幻?」

アサシン「私は魔女に会ってそれを教えてもらった」

商人「伝説では魔王によって夢幻に閉じ込められたって…」

アサシン「それは解釈が少し違う…自ら夢幻に閉じこもったという方が正しい」

情報屋「今の盗賊がまさにその状態ね…」

アサシン「そう…そこから精霊を救い出すのが私たちの目的だったのだが…」

アサシン「正直…目の前の盗賊を救い出すのすらためらってしまう」

商人「救い出すって…」

情報屋「あの姿を見て…現実を認めろって君に言えて?」

商人「そうか…もう少しそっとしておこう」

情報屋「私も心が痛むわ…」


ザブーン ザブーン



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