23:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 22:40:56.80 ID:JwosRg690
『小部屋』
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それから母ウルフが寿命で亡くなる前に言い残した言葉が
「お前は森の秩序を乱してしまうから森を出なさい」と…
言葉が通じないのに一人で森から出るのは危険だから
僕が一緒に居て目の代わりとこうやって通訳をしてるんだ
でも僕は黄泉との狭間から遠く離れる事が出来ない
だから協力してくれる人を探しているって訳さ
女「ちょっと待って?黄泉との狭間というのは?」
妖精「んー人間の言葉でいう「あの世」と「この世」の狭間…かな?本当は少し違うんだけど」
妖精「この世で死んだ後にその魂は狭間を通ってあの世に行くんだよ」
妖精「妖精たちはみんな狭間に住んでいるんだ」
妖精「狭間はこの世界のどこにでもあるけど、遠くなったり近くなったりする」
妖精「例えば昼間より夜の方が近い、新月よりも満月の方が近い…」
女「…この蝋燭の灯も狭間に近づける為?」
妖精「そうだよ」
女「理解できた気がするわ…それで…魔女を探してるって言ったわね?」
妖精「古代の魔法の中に千里眼という魔法があってね…その魔法で目が見える様になるんだ」
女「魔女は…もう居ないかもしれない」
妖精「どうして?」
女「もう何年も前から法王庁からの魔女狩りが続いていて…魔法が使える人はみんな焼かれてしまったわ…」
妖精「困ったなぁ…」
女「…」
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