187:名無しNIPPER[sage]
2020/09/15(火) 00:19:18.40 ID:s4Ww8Seh0
『宿屋』
カラン コロン
店主「いらっしゃいま…」キョロ
女戦士「どこの部屋だ?」
店主「奥の大部屋に居座っています」
女戦士「どんな奴だ?」
店主「いつの間に大部屋に籠ってしまいまして…中から兵隊の鎧の音がガシャガシャと」
女戦士「男か?」
店主「女の声です…中から例の物を注文してきました」
女戦士「私の逃走経路を確保しておけ…酒を持って中に入る」
店主「かしこまりました…酒とグラスは用意しております」
女戦士「…この部屋だな?」
店主「はい…」
トントントン
女戦士「ご注文をお届けに参りました…」
店主(返事がありませんな…)
女戦士「扉を開けてもらえませんか?」
ガチャリ
女戦士「お酒をお持ちいたしま…女エルフ!!生きていたか!!剣士はどうした!?」
女エルフ「剣士が死にそう…もう魔法の触媒が無いの」
剣士「ぅぅぅ…」
女戦士「待ち合わせは星の観測所だと言った筈だ…ここがどれほど危ないか…まぁ良い…それは後だ!」
女エルフ「触媒を…」グッタリ
女戦士「お前も怪我をしているのか…おい!!店主!!事態が変わった…魔法の触媒を入手して来い!」
店主「何がご入用で?」
女エルフ「水とミネラル…それから薬草も」
店主「ミネラルも薬草もこの辺りでは中々…」
女戦士「セントラルから商隊が来てる…なんとか探せ」
店主「わかりました…急いで探してきます」タッタッタ
女戦士「ここよりもエルフの森の方が安全だっただろうに…」
女エルフ「私はもうエルフの森へは帰れないの…ここにしか来るところが無かった」
女戦士「…そうか…禁じられていた魔法を使ったか」
女エルフ「剣士の心臓が止まってしまいそう…」
女戦士「失血がひどいな」
女エルフ「傷口からもう出てくる血が無いの」
女戦士「人間の技ではな輸血という手法がある…女エルフ!お前の血を剣士に半分移すぞ」
女エルフ「私の血を!?」
女戦士「すこし待っていろ…準備してくる」
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