5: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/13(日) 22:47:13.52 ID:kh3F9e+N0
私は「お願いします」と告げ、ちひろさんを送り出そうと試みた。
ちひろさんは震えながらも頷き、社長さんへ連絡をする。私は給湯室へ向かい、スタッフが来るまでにお湯を沸かそうと、準備をする。
ずるり。
給湯室に入った途端、足に力が入らなくなる。軽いめまい、そして。
「……なぜ……Pさん」
ぺたんと、へたり込む私。今ここにある現実を、私は受け止めきれずにいた。
だがふと、Pさんの顔が浮かぶ。
そうだ、こうしていられない。Pさんならどうする?
私はどうにか起き上がり、お湯を沸かし始める。
なにかしないと……その気持ちだけが、私を動かしていた。
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