30: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/14(月) 21:09:54.19 ID:Od9IjqsH0
「楓さん……昨日は本当に、ありがとうございました」
「いえ、ただ一緒に帰っただけですから。少し、落ち着きましたか?」
「ええ……まあ」
ちひろさんは沈んだ表情を浮かべる。当たり前だ。たった一日で落ち着けるはずもない。お互いの慣用句が、むなしく響く。
「スケジュールの確認、ですか?」
ちひろさんが私に尋ねる。
「ええ、まあ。いつものことなので」
「そうですね……あ、そうだ」
そういうとちひろさんは、Pさんの袖机を開け、大判手帳を取り出した。
「これ、楓さんが持って行ってください」
彼女は取り出した手帳を、私に渡す。
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