200: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/25(金) 23:38:30.31 ID:17bnaLyc0
季節は、移ろいゆく。
Pさんがいなくなって、二年と半年。私はテレビの中で、歌っている。
「ありがとうございました」
カメラの先にいるであろう、たくさんのファンの皆さんに、お礼を。私は深くお辞儀をする。
「高垣さん、お疲れさまでしたー」
「お疲れさまでした。お先します」
収録が終わる。局スタッフに声をかけられ、私たちは事務所へと引き上げるのだった。
「どうでした、か?」
帰りの車で、私はプロデューサーに声をかける。
「ええ、よい出来でした」
プロデューサーの答えに、私は安堵する。
事務所ではちひろさんが待っていた。
「お帰りなさい」
「はい。ただいま戻りました」
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