24:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 02:58:38.24 ID:FP9CMTOT0
「別にあの子を死なせろってわけではないさ。予言にすがる気持ちもわかる。たださっきのお前は教師としてあの子に向き合っていたか?」
リオは私の両肩に手を置いて諫めるように言う。
確かにさっきの私は私はあの子の祖母、やよいの友人として向き合っていた。
けれどその指摘が正しいからこそ、私はこの気持ちを抑えられない。
「私はもう誰も魔王の犠牲になんてなって欲しくないのよ!」
「それは私も同じだ」
肩に置かれた手に力が入った。
「あっ」
そうだ。やよいを救えなかったことを悔やんでいるのは私だけじゃないんだ。
あの時関わったみんな、ずっと後悔し続けてる。
「今夜は付き合うから少し落ち着け。あずさが酒場に予約を入れてくれているんだ」
Side 歌織 END
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