五更瑠璃「それで、飲むの? 飲まないの?」高坂京介「わかった……頂くよ」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/24(月) 21:36:25.97 ID:tDpFUbRvO
「にしても相変わらず、暑苦しい格好だな」
「ふん。余計なお世話よ。ほっといて頂戴」

季節は夏。
日本には四季があって、毎年夏が来る。
趣味で自作しているゴシックアンドロリータ服に身を包む私には苦手な季節と言える。
とはいえ、別段嫌いなわけではないけれど。

「あなたの妹の季節がまた来たわね」
「桐乃の? ま、確かに夏ってイメージだな」

高坂桐乃と出会ったのは初夏の秋葉原。
オフ会の会場で私はあの女と同席した。
派手なブランド服に身を包んだ彼女とゴスロリ服に身を包んだ私は周囲から浮いていた。

まるで正反対の私たちは当然ながら反りが合う筈もなく数えきれない衝突を繰り返した。

今思えば、それこそが口数の少ない私にとっては"適度"なコミュニケーションだった。

「今日は"白猫"にはならないのか?」
「お望みとあらば、変身しても良いけど?」

今ではこうして自然に、彼女の兄である京介を揶揄うことだって出来るようになった。


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