勇者「この物語の結末は、ここにいるみんなが見たいんだ」
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39: ◆B6Um3JY876[saga]
2020/08/25(火) 23:41:06.24 ID:RqFldOwZ0
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「フハハハ! 貴様らの不退転の決意とやらを見せてもらおう」

魔王の声は、それ自体が勇者たちの体力を奪うかのように響き渡る。

「…………」

目の前の無数の亡骸は、無言で勇者たちの希望を奪う。

「ひとりずつ、ひとりずつだ」

「ああ、ちょっと長い引き算に過ぎぬ」

「皆さんの体力の足し算は私に任せてください」

勇者たちの発言は、その勇ましい内容とは裏腹に、短調を奏でて魔王の間に響く。
魔王に操られた亡骸たちは自分の身を守ることを知らない。
勇者たちの攻撃力の前に力なく崩れていく。
しかし、無数の亡骸はみな勇者たちを目がけて同時に攻撃を仕掛けてくる。
勇者たちは亡骸を倒すことはできても、亡骸から身を守るのには限界があった。


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