9:名無しNIPPER
2020/08/23(日) 20:46:41.24 ID:mHiJ1Ddl0
やだな。
私はたしかにそう思っていた。
変わってくあかりちゃん、やだな。
あかりちゃんが変わってしまったら、もうあかりちゃんは私と一緒にいてくれないかもしれない。
そんなことわからないのに、私はなぜだかそれが真実であるかのように感じ始めていた。
きっと降り積もった違和感のせい。
ちなつ「テスト勉強、一緒にしようね」
私は浮かび始めた不安に蓋をするみたいに、あかりちゃんに約束をねだる。
あかりちゃんは、「うん」と笑ってくれた。
それだけで少しほっとする。
ちなつ「今回は、うちの家にする?」
だから。
テスト前、お泊まりして。テスト勉強そっちのけでおしゃべりに花を咲かせて。これまでみたいに、できると思っていた。
あかり「あ、えっとね……」
あかりちゃんがふと言葉を濁した。
見つめた横顔、その口元がきゅっと引き結ばれた。
あかり「しばらくお泊まりは、なしにしたいなぁ」
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