91: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/09/09(水) 02:30:55.72 ID:2LXOD4WP0
老人「お前さん方のう、昨日岸に打ち上がっとったんじゃよ。最初は仏さんかと思ったがまだ息があるときた。年寄りの身にはキツかったがの、ここまで運んできたんじゃ」
老婆「あの時は驚きましたねぇ。桃太郎みたいで」
老人「そんなら、運んでくるのはばあさんの役目じゃな」
老婆「あれま」
男(あそこから波に押されて漂着したっつーことか)
男「…ここは?」
老婆「私らの家よ。面白いものはないけど、許してね」
男(俺たち二人を運んだんなら、今も布団からはみ出てるあの翼もがっつり見られたってことだよな)
男(…やばいんじゃねーか?)
老婆「これ。お食べ」
男「…?」
老婆「お腹空いてるでしょう?お食事出来るまで飴ちゃんなめてなさいな」
男「……」
男「飯って、こいつの分も作ってくれるんですか?」
少女「」スー..スー..
老婆「もちろんよ。もしかして、何か嫌いなものでもあるのかしら」
男「それは知りませんが…」
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